2020年問題~教育編~②大学入学希望者学力評価テスト(仮称)とは

2017-11-09

レオ
こんにちは、レオです。教育改革、学校の変化について 第2弾!

教育改革って、何が行われるの?

教育界における2020年問題。一番の肝は、『大学入試の変革』です。(実際は2020年度に行われる、2021年度大学入学者用入試が変わることを指します)
大学入試センター試験(昔の共通一次試験)が、廃止されます。
新しい試験は、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」です。
国公立大学の入試は「センター試験+個別の大学作成問題」を受ける形でしたが、2021年1月からは「大学入学希望者学力テスト+個別の大学作成問題」となります

大学入学希望者学力評価テストでは、何が新しいの?

システム、テストを変えるのは、中身が変わる、目的が変わるということです。では、センター試験と、大学入学希望者学力評価テストでは、何が異なってくるのでしょうか。
ポイントは、記述問題です。記述問題が大学入学希望者学力評価テストでは組み込まれます。つまり考える力表現する力が問われるようになります。
具体的に言うと、国語で80字程度の記述問題、そして200~300字程度の記述問題の出題が検討されています。数学でも考察して答える問題の出題が検討されています。
文部科学省が公表した、問題例(PDF)
しかし、問題すべてが記述問題になるわけではないですし、知識がないことには表現もできないので、まずは正確な知識を頭に入れることは必須です。
(既存の)知識を問う問題+考える力、表現する力を問う問題
と考えるとしっくりくるかな、といったところです。

どうして考える力、表現する力が大切なの?

今までは、知識を問う問題が主流で、回答形式も選択肢から選ぶ形でした。その結果、教育現場は詰め込み型教育が主流となっていました。
しかし、詰め込み型教育で育った子どもたちは、パターンに習って(マニュアル通りに)作業することには慣れているけれど、「自分で考えて動くこと」が苦手である姿が目立ち始めました。そして、時代も移り変わり、マニュアルのある仕事は機械に任せられる時代が到来しました。詰め込み型教育をうけ続ける子どもは、「将来、仕事に就けない」という危機感が高まり、詰め込み型教育からの脱却が始まりました。
将来、生き残る仕事は、マニュアル化できない仕事=思考力、想像力、表現力が必要なしごとになります。これらの力は、一朝一夕では育ちません。だからこそ、学校にいる間から考える力、表現する力などを養おう、という動きが広がってきています。

考える力、表現する力をつけるために

まず、文部科学省は「ゆとり教育」の方針を打ち出し、考える力の育成を目指した教育を進めようとしましたが、知識力低下を懸念する声が噴出しました。現場でも、教員側の研修不足、経験不足もあり、「考える力の育成」にまでたどり着く授業は少なかったのも事実です。
また、大学入試が知識問題を問う形であり続ける限り、高等学校では大学に合格し、希望の進路へとすすむサポートをするための知識偏重の授業、学習になります。現場とのすり合わせ不足であったため、大学入試が知識問題を問う形であり続けたため、ゆとり教育は当時、うまく機能しませんでした。
そして、今回はついに、大学入試システムを変えることで、中学校、高等学校での学習を抜本的に、本質的に変えようとしているのです。(まだまだですけど、一歩ずつ…)

学校ではどんな授業になってゆくの?

今までの、先生による一方的な授業から、生徒による自主的な学びが主流となってくるでしょう。
新たな授業スタイルは、
あるテーマについて、
調べたり(自分で考える=思考力、主体性)、
討論したり(自分の意見を伝え、相手の意見を聞く=表現力、コミュニケーション能力、協働性)、
グループで発表したり(=プレゼンテーション能力

と、授業の中で生徒の活動がメインとなる授業スタイルです。
この、新しい授業スタイルは、アクティブラーニングと呼ばれています。
アクティブラーニングは、生徒自身が考えて、動いて、ようやく学びが進むので、ただ聞いているだけの授業よりも、習熟度、定着度ともに高まると言われています。そして、思考力を始めとした力も育てられる学び方でもあります。
思考、表現するには、基本知識は頭に入っていないと効率が悪いので、一方通行の講義型の授業もまだ行われていくと思いますが、学校の授業も少しずつ変わってきています。
社会で活躍する人を育てる(子どもが社会で活躍できるようになるサポートをする、土台をつくる)のが、本来の学校の役割です。
そして、生徒、親から求められているもう一つの役割は、希望の進路へ進むサポートをすること(最近は主に大学進学ですね)です。
大学入試の変革を伴い、ついに学校の授業が本来の役割を果たす形へと整えはじめました。

レオ
現場では、一方通行型授業→アクティブラーニングへの移行期です。実際は、まだまだ戸惑いもありますし、一部には、アクティブラーニングの実施に至っていない学校もあります。2020年までに学校の様子もどんどんかわってゆくことでしょう。

  • この記事を書いた人

レオ

3児のママ。料理は苦手だけど、健康を考えて、麹を使ったカンタンで美味しいレシピを実践中。

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